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Embarazada falsa

Categoría : その他  Komai  2010 年 4 月 16 日   21:01

今日は冬が戻ってきたような日。コートをはおり、マフラーを巻き、手袋をはめて出かけた。風邪を引いていたので、大きなマスクをかけて。

 夕方、仕事先から帰宅する電車内で、あいているつり革を見つけ体を滑り込ませる。ウオークマンを操作し、お気に入りの曲を探していると、斜め前に座っている年配の紳士が、腰を浮かせ「どうぞ。」と、席を譲ろうとしている。

ワタシ?

ウソでしょう?

「あの、大丈夫ですから!」と断るワタシに、その紳士は穏やかな微笑を浮かべ「いいから、どうぞ座ってください。」とあくまで席を譲ろうとする。

わけがわからないまま「ありがとうございます。」と言って腰をかける。

そんなに疲れた顔をしているかな?

マスクをしているから、よほど具合が悪そうに見えるのかな?

どうみても相手よりワタシのほうが若いわけだし、病人に見えるのかな?

あたりをそっと見回すと、マスクをしている人も多い。大体、斜め前のワタシを名指しで席を譲ってくれるなんて。

はっ!


思いついたとき、背中につめたいものが流れた。いやはや。

妊婦に間違えられたのだ。

困った。妊娠はしていない。妊娠するような年はとっくに過ぎている。どうしよう。大きなかばんでおなかを隠すようにして、寝たふりをすること15分。気詰まりである。万が一、偽妊婦だと言うことがばれても

「妊婦のふりをして!キサマ、この偽者め!」と非難されることもないだろうが。

こんなことなら立っているほうがマシである。我慢すること15分。降りる駅に着いたので、先ほどの紳士にお礼をいい、おなかをかばうようにして降りる。こうなったら妊婦の気分だ。

駅を出ると、雨はまだ降り続いている。傘を差し、コートの左ポケットに無造作に突っ込んだ、ふかふかの手袋を取り出し手にはめる。これが、偽妊婦の正体だ。席を譲ってくれた紳士には感謝の念と共に申し訳なかったと思う。二度と手袋をポケットに入れたまま電車には乗るまい。マスクが年齢をわからなくしたことも原因であることは言うまでもないが。

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