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Locura y Cordura

Categoría : スペイン, 闘牛  Umichan  2009 年 7 月 12 日   12:47

MIQUITA.Fさんのサンフェルミンのお祭りに関する投稿を読んで、考えたことです:

かの有名なサンフェルミンの牛追いのお祭りの真最中のようです。

牛の周りにいる人々(全員男性!)の表情を見てください(SanFermínでネットで検索すると簡単に出てきます)。皆さん、アドレナリン全開で牛に挑んでいる状況なわけですが、この人たちも昨日まで、あるいはつい先ほどまで、ごく普通の社会人、家庭人として振舞っていたはずなのです。決して、クーデターに参加していたとかではないのです。

「狂気と正気/Locura y Cordura」という、語呂合わせも良いので良く使われる表現がありますが、こんなところにその一端を見る思いがします。

その狂気が原因で、今年は牛の角で負傷した27歳の若い男性がなくなりました。死者がでたのは1995年以来とのことです。

死人が繰り返し出ているのに止めない。止めない理由の根底には、人間の自己破壊を含めた破壊衝動やそこから派生する暴徒に加わりたいという衝動にたいする理解と容認があるのだと思います。こうした衝動をいたずらに抑えることなく、うまく昇華させる知恵がそこにはあるのでしょう。

どちらにしても、複雑な感情を理解できない牛にとっては迷惑以外の何ものでもないことだけは明らかです。

(上記、Locura y Cordura という対語表現は、ただゴロが良いからセットで良くでてくるだけなのか、あるいは、哲学者のオルテガさんとか文学者のアソリンさんとかが、論文中で考察したテーマだったのか、もし、お分かりの方がいらしたら教えてください)。

Comentarios :  
 

4 Comentario(s) para esta comunicación

 
Tragaluz Dice :

Umichanさん、こんにちは。 初めてのコメント宜しくです。
San Ferminすごいですね。 Locura y Corduraという表現、今回初めて知りました。 この表現とてもスペイン的(きっと全てのスペイン語圏にもそう言えるかも・・・)だと思います。 ありのままの人間を受け入れて表現してる、という気がしてなりません。

もう1つ、今回のSan Ferminで知って驚き倍増したのは、街中に放される牛の中にLa ganaderia MIURA の牛が混ざってたという事。 MIURAといえば闘牛飼育においては名門牧場、、闘牛士にさえ恐れられる牛を飼育する牧場の牛がSan Ferminに登場しているとは・・・ 闘牛にはド素人の私です、が、これには本当にたまげました。 

 
 
natilla Dice :

こんにちは。
サンフェルミン祭りで、今年は誠に遺憾ながら死者が出てしまい、encierro(牛囲い込み)に対する反対論がスペイン国内でも少し出てきたようです。

私は賛成派なのです。確かに非常に危険なイベントですが、文化でもあると思うのです。私の想像ですが、走る人たちの大半は真剣に真摯に走り、勇敢さを示したり、伝統を守ることに誇りを持っているのではないでしょうか。

走る人たちにはいろいろなルールが課されていて、たとえば、携帯やお財布など物を持って走ってはいけない(だから、怪我をしてもすぐに身元が分からないのですが)、アルコールが残っていてはいけない、走る前には十分に準備運動、きちんと上下服を着る、もし牛に攻撃される人が出れば助ける、などなど。走る前には、警官が見回り、上半身裸の人や、ポケットに物を入れている人、アルコール臭い人などを集団の外に出します。また、走っていて倒れた時はすぐに起き上がらず、頭を抱えて牛が通り過ぎるのを待ちます(牛の角は上を向いているので、倒れていれば刺される可能性が低いから)。これらのルールを守らないと、本人だけでなく周りの人にも危険が及ぶわけです。

見物人にもルールがあり、牛を放すスタート地点からゴールの闘牛場まで1本道になっているわけですが、交差点などは柵を設けて1本道にしてあります。そういう柵の所は、内側の柵から1メートルくらい間を取ってもう一つ柵が作ってあります。見物客はその離れたほうの柵から中には入れません。間の1メートルの空間は、走っていて危険を感じた人が避難する場所なのです。ですから、入れるのは警察官や救護員のみです。

Miuraの牛は、毎年きれいに走ることで定評があります。(2分半以内で走り終えれば「とてもきれいな走り」ということになります。)毎日、違う牧場の牛が使われるのですが、牧場としても、いろいろな性格の牛の中から「良い勇敢な牛」を選りすぐって出すわけです。下手に臆病な牛だと、例えば、牛が転んで方向を見失い、パニックに陥り、反対方向に走り出したら大変です。12日のencierroでは2人の重体者が出ていますが、この時がまさにそうなりそうでした。1頭の牛が闘牛場入口直前で方向を見失い、数人の人たちが牛を闘牛場の方向に向かせようと、それはそれは必死でお尻を叩いたり、角を触ったりしていました。(この時は最後の牛を追い込むまでに5分かかっています。)

確かに、牛にとっては迷惑な話かもしれません。でも、闘牛用の牛は、王様のように育てられていると聞きます。昔、日本でも「武士に生まれたら武士らしく死になさい」と言われていたことが頭に浮かんでしまいます。

最後に、走るのは男の人だけかと思っていたら、今日、女性が一人TVに映っていました。初めて見ました。

賛否両論あると思います。お祭りの歴史や人々がお祭りを成功させるために努力してきていることなどを承知した上で論じて欲しいと思い、私の乏しい知識ではありますが、書かせていただきました。

 
 
Director Dice :

natillaさん。
素晴らしいコメントありがとうございました。
なお、女性もかなり昔から走っています。
スペインはもう既に男尊女卑の国ではなく、女尊男卑の国です。
人口も女性の方が多いですしね。

 
 
Umichan Dice :

Tragaluzさん、コメントありがとうございます。Miuraという牧場があってそこで育てられる牛は一流の闘牛(つまり、勇敢)なのですね。Miuraは「三浦」と理解してしまう私でしたがひとつ賢くなりました。natillaさんサンフェルミンのお祭りにまつわる詳しいお話をありがとうございました。とてもためになりました。Directorさん、牛追いの参加者の中には女性も多いと聞いて、私も負けずに一緒に走りたいと思ってしまいました。ほうほうの体で遁走するのがオチと思いますが。何よりも、3人ものかたにコメントいただいたことをとても嬉しく思っています。ありがとうございました。

 

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