インフルエンザに関し、あるお医者様からの忠告です
アメリカで、水疱瘡と混同して、
新型インフルエンザ感染者を呼んで集会を開く行為を、
保健当局が「本人と周りの子供らを危険にさらす」と
警告する事態になっている。
弱毒性の今のうちにかかっておこうなどという妄想は、
捨てたほうがいい。
そもそもインフルエンザウイルスは、
非常に変異しやすいウィルスなので、
今かかっても、今秋以降の第2波に有効とは限らない。
一度かかれば二度とかからない、
はしかや風疹、水疱瘡とはウィルスのタイプが違うのである。
また、潜伏期間が長く、
発症前からウィルスを排出するインフルエンザは、
かかってから外出を控えるくらいでは、
感染拡大を阻止できない。
社会のためを思えば、かからないのが一番である。
インフルエンザは飛沫感染である。
咳、くしゃみでとんだ唾液や鼻水にウィルスがいる。
それらがついた手で触った場所にはごっそりいる。
その場にとどまったウィルスは、
同じ場所を触った手について、
その手で鼻や目をこすったり、食べ物を食べたりして、
次の犠牲者に侵入する。
マスクの網目よりウィルスの方が小さいから、
マスクにウィルス自体の吸入を防ぐ効果はない。
しかし、ウィルスを含んだ唾液や鼻水が飛び散るのは防げる。
だから、マスクは咳や鼻水がある人こそつけるべきだ。
石鹸をつけて、念入りに手を洗えば、
御大層な消毒薬や洗浄剤はいらない。
しかし、どこでウィルスが手についているか分からないので、
こまめに手を洗うことだ。
迂闊に目や鼻をこするのはやめた方がいい。
うっかり鼻を触るのを妨げるという点では、
マスク装着も感染予防になるといえるかもしれない。
公共の場所で手を洗う場合は、
水栓にウィルスが付着しているかもしれない。
使い捨てのペーパータオルが備え付けてあれば、
水を止める前に手を拭き、
そのタオルで水栓をつかんで水を止め、
そのまま捨てるといい。
家に帰ったらしっかりうがいをすることだ。
人ごみに近づかない、不要不急の外出は控える。
部屋は十分に加湿し、換気をこまめに行う。
予防策はこれに尽きる。
不幸にしてかかったら、まずは病院に行く前に電話相談だ。
発症(発熱)から48時間以内に抗ウィルス薬を飲むと、
効果的だ。
が、抗ウィルス薬はウィルスを殺す薬ではない。
のどなどの粘膜で増えたウィルスが
体に出ていくのを止める薬だ。
実際にウィルスに対抗して病気を治すのは、
本人の免疫力だ。
抗ウィルス薬は飲み始めた時点以上に
体内でウィルスが増えるのを抑える役割と考えてほしい。
まったく抵抗力がない状態から、免疫がついて治るまで、
数日はかかる。
その間は、まさに本人の体力勝負となる。
生き残るには、普段から体力を温存して、
丈夫な体をつくっていること。
よく寝、よく食べ、節制を心がける。
健康を保つことだ。