翻訳刊行いくつかお知らせ
バルガス・ジョサ
http://www.junkudo.co.jp/detail.jsp?ID=0110908002
アドルフォ・ビオイ・カサーレス
http://books.livedoor.com/item/3821719
エルネスト・サバト
バルガス・ジョサ
http://www.junkudo.co.jp/detail.jsp?ID=0110908002
アドルフォ・ビオイ・カサーレス
http://books.livedoor.com/item/3821719
エルネスト・サバト
先日、ある本を読んでいて、興味深い話を見つけました。
「子どもの頃に渡米して、大人になって日本に戻って来て、日本語で苦労している人がいるのだが、
どうしたものだろう」と聞かれた志賀直哉が、こんな風に答えたそうです。
『その人は、日本語の名文で勉強してはいけない。英語と日本語の間の溝に落ちて、もがくべきだ。
もがき続けることによって、その人の文体ができる。』
日本語の名手である志賀直哉が、“自分の文章で勉強しろ”と言わないところがすごい、アドバイスを
受けた人は、この言葉がとても参考になり、結局、とても分かり易い文章を書けるようになった、
とのお話でした。
これは、現在、スペイン語勉強中の私にとっても、非常に心強いお言葉です。
なにしろ、今、正に“もがいている”状態なので。
(もちろん“正しい文章”にたくさん触れることも、また重要だろうとも思いますが)
ふと気付けば、『模範解答なし。西訳・和訳の両方勉強』という、こちらの塾のやり方は、
この志賀直哉のアドバイスに、ぴったりですね。
そんな訳で、これからも自信を持って、もがき続けよう! という気になりました。
昨夜塾生の一人がメキシコに旅立つというので、クラス全員と担当講師2名の計8名が壮行会というか、お別れ会というのか、都内のあるスペインBarに集った。
クラスの懇親会、つまり、クラス毎での夕食会・飲み会という形で年に何度か集まるようになったのはいつの頃からだろう…。
しかし今回は、現役生が海外に出て行くという理由での開催で、この形は初めてだった。
理由はともあれ、普段は眉間にしわを寄せ合って真剣に翻訳を学ぶ仲間同士と教師が、その真剣勝負の場から離れ、飲み食い歓談するというのは、クラス自体の原動力にもなり起爆剤にもなっていることは間違いない。
クラスメイト同士が仲が良いというのは理想であるし、これは、小塾のミゲス副塾頭が機会ある毎に口にしている「和を尊ぶ」という小塾の精神にも沿っている。
特に翻訳クラスの場合、一つのテキストを全員で仕上げていくという作業を行う関係上、互いが力を合わせて一つのことを成し遂げねばならないわけで、クラスの人数が多ければ多いほど個人の負担も少なくなり、また、誰かができないことを誰かが補完すると行った「和」の精神がどうしても必要であることから、特に翻訳のクラスはこれがしっかりと根付いているか否かもまた個人の能力向上にも大きく影響している。
クラスの仲間から孤立して、自分一人だけ向上しようと、いくら頑張ってもなかなか力は付かない。
このことは通常の学校ではまず考えられない実に特殊な条件の一つでもある。
したがって、そんな仲間がクラスを、塾を去ることは実に淋しいことだ。
しかし今回は、渡航の理由が理由だけに、楽しく愉快で前向きの実に良い会になったと思う。
Yさんも現地に落ち着いたらその内このブログにも参加してくれることだろう。
昨日は実にさわやかな一日だったが、それに相応しい門出の会となった。
こうしてまた塾の関係者が海外に飛び立って行き、塾の「和」も広がって行く。
有り難いことだと思う。
Yさん、お幸せに。
このカテゴリーでは、投稿者は、「翻訳」と関係のあるすべてのテーマについて書き込みをすることでしょう。
「翻訳」と言っても、その幅は大変広いです。
「お仕事としての翻訳」もあれば、「勉強としての翻訳」などなどです。
しかし、単に、「ネット上でこんな面白い(変な)翻訳を見つけたよ!」とか、「こんな素晴らしい翻訳は見たことない!!」等々、とにかく「翻訳」に関連すると思われるお話はすべてこのカテゴリーで書き込みが行われます。