Blog de Iberoamigos

 

聞く人を感動させる通訳とは

Categoría : 通訳  AN  2009 年 6 月 13 日   12:40

今年は日本とメキシコの友好400周年にあたり、年間を通じて様々な記念行事が開催されています。

その一環として、メキシコの帆船「クアウテモック号」が大阪、横浜に寄港後、400年前にメキシコ人と日本人の最初の交流の現場となった千葉県御宿沖にやってきました。
01cuauhtemoc

当時、航海中に難破し、千葉県沖で座礁していたヌエバエスパーニャの船、サンフランシスコ号の乗組員300名以上を、御宿の地元住民たちが救助、保護し、最終的には徳川家康公の計らいもあって新しい帆船をもらって無事帰還したことが当時スペインの属領であったメキシコと日本の修好の契機となったそうです。

御宿の丘の上にある日西墨三国交通発祥記念碑で黙祷を捧げるイベント終了後、なんとそこに、思いがけないお方の姿を発見!

記念塔

塾でもっともお世話になった(あ、塾長の次でした!)サンチェス先生でした。なんと、昨年御宿に自宅を移されたことをきっかけにたまたま地元のイベントのお手伝いをされていたとのこと。

夕方に開かれたレセプションではサンチェス先生、日本側の重要人物の方々のスピーチ、メッセージの通訳を務められていました。
Prof. Sanchez

そのスペイン語の訳文の素晴らしかったこと!

大使館勤務で日本語もできるメキシコ人女性の一人が真剣にメモをとっているので、「何を書いてるの?」と聞いたら、実はサンチェス先生の表現が素晴らしかったので書き留めていたのだとか。さらに、私がサンチェス先生と立ち話をしていると上司が寄ってきて「あなたの通訳には感動した」と先生に話しかけていました。

先生は、事前に原稿を受け取られたとき、特に中でも一つのスピーチに感銘を受け、これには相応のスペイン語を使って表現するべきと考えられたそうです。

例として一文だけ挙げると、

(当時のエピソードに記された人類愛を我々は後世に伝える義務がある、という発言の後)「現代の国際社会においても人の命ほど尊いものはなく、人間は常に平等でなければなりません。」

という原稿を

Las enseñanzas que nos quedan de este episodio son: el valor supremo de la vida humana en cualquier situación y la igualdad absoluta entre seres humanos, sean de donde sean, dos cosas verdaderamente sagradas.

と表現されておりました。どうです?!

このような訳し方は熟練したごく一部の人にしかできないし、また許されないことなのかもしれませんが、すぐれた通訳、翻訳により原語により伝えられるスピーチの真意が言葉の重みを伴って別の言語においても伝えられるのだということを思い知る経験となりました。

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読んでもいないのに感化された本

Categoría : 通訳  Emi HAYASHI RENDON  2009 年 4 月 7 日   01:26

未だ入手できていないのですが、読む前から前評判などで感化された本です。

断る力 勝間和代著

今日本では著作、テレビ出演でかなり有名になっている方かと思います。

憧れのビジネスパーソン、女性部門で1位に輝いたりもしているようです。

彼女が現在持っているラジオ番組、J WAVEのBOOK LOVERSはネットで海外でも聞けるので、いつも聞いているのですが、その中でこの本のポイントを聞いただけで読んだ気になってしまい、実行もした私の「断る力」の例です。

私はメキシコで日系企業に契約を戴いて専属通訳をしているのですが、朝の会議で「月曜日午後6時半から日本とのテレビ会議がありますので、よろしくお願いします。」という発言がありました。その場では通訳するのが仕事ですから、とりあえず訳しました。

今の会社の制度ですと、この発言があった時点で、通訳のその会議への参加は既成事実となります。業務時間外であっても、です。会議の内容上、通訳を介すと悪くすると3時間はかかるだろうと予想されました。

私は社員通訳ではなく、時給単位の契約通訳であるため、確かに働いた分だけお給料での還元はあります。ただ、基本的に社員と同じ時間帯のフルタイム勤務の契約ですので、一日通訳した上、更に夜になってから音声の面で通常の会議より負荷の掛かるテレビ、電話会議は正直大変です。しかも今通勤に時間が掛かる環境のため、これは何とかしなくては、と思い立ちました。

そこで、担当者と社長にこのようにメールを書いてみました。

「次回より日本側とも時間の調整をして戴き、もう少し早い時間に会議をスタートできないでしょうか?

理由は:

1.会議を行い、より良いアウトプットを目指すには、片方があまり遅い時間だと参加者の集中力に掛けて、効果が上がらないこと。

2.電話やテレビ会議での通訳というのは、通常以上に音声面で通訳負担が掛かるため、時間が遅くなる、及び長くなることで、通訳の質も下がること。

主にこの2点が挙げられます。

もちろん必要なことは理解しておりますので、できる限りの協力は惜しみません。ですが、こういった遠方での場合は、特に日本の会議の主催者の方などには、いて当然であるということで通訳もインフラの一部とみなされてしまう場合があります。ですが、決してそうではないということを、次回調整戴いて、御理解戴けたら幸いです。」

これが、思っていたよりも即効で社長が反応してくださり、日本にも無理のない範囲で調整しましょうという運びになりました。

数年前の自分だったら、絶対にできなかったことです。まだ別の企業の社員通訳だった頃、4時間も5時間も夜中まで電話会議に入っていたりして、翌日も眠気をこらえながらまた通訳している、という悪循環が続いた時期がありました。

この「断る力」に感化され、それから自分の経験と、通訳という仕事を随行する上での条件や環境の管理が出来るようになってきたことを、少し嬉しく思いました。

今はオーディオブックもネットを通じて購入できますが、是非本も読みたいと思っております。「断る力」ありがとう!

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カテゴリー「通訳」について

Categoría : 通訳  Director  2009 年 3 月 29 日   12:00

投稿者が何等かの文章を書く場合に、それが「通訳」に関係していれば、その内容にかかわらず、このカテゴリーに分類します。

プロの通訳さんがその仕事がらみの日記を書いたりすることもあれば、通訳を勉強している人が、その勉強の中で感じたことなどを書き込んでくれることでしょう。

もっとも、プロの通訳さんが出張先の中南米某国で書き込みをしたからと言って、その内容が通訳とはまったく無関係(例-とっても格好いいお兄さんに声掛けられちゃった!等々)にもかかわらず、このカテゴリーを選択することはありません。

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