豚インフルエンザがとりざたされ、旅行などに大きな影響が出ています。該当地域に旅行を予定していた人は中止か延期をなさっただろうし、その他の地域の場合には懸命に情報収集をなさっている様子が伺えます。
スペインでは現在までに95名の感染者が確認されたということです(保健・社会政策省)。同じスペイン語圏なので人々の両国間移動も日本よりずっと盛んだからでしょう、スペインの感染者数は日本のそれよりも圧倒的に多いというのが現状です。政府も豚インフルエンザについては大変神経質になっており感染者の増加を防ぐべく、空港に医師を配したり、ワクチンを用意したり、マスクの使用などの周知キャンペーンをはったりしています。今のところは該当地域への旅行は「行かないほうがいい」という勧告だけですし、該当地域からの旅行者のスペインへの入国も制限されていません。各自の判断にまかされているようです。
今日の読売新聞によると感染者数は世界で2131人。死者は米国とメキシコで計44人とのこと。死亡原因を豚インフルエンザに特定できないという理由から死亡者の数は当初の発表より減っています。自国から大量の豚インフルエンザの死亡者を出したくないという政府の思惑がこの数値に反映されているので、実際には当初のものが正しいのかもしれません。
もし、この病気が蔓延し最悪の事態となったならスペイン風邪のように5000万人もが死亡する可能性もあるわけです。だからこそ、WHOはこの病気をレベル6に引き上げようと言っているのだと思います。
誤解を恐れているので、小さい声で言いますが、ストレスや各種汚染などからくる病気(癌など)による死亡や、弱者がしわ寄せをかぶって生きにくくなった社会で増加する一方の自殺による死亡。また、社会効率を引き下げる不登校や引きこもり。こうした問題こそ、豚インフルエンザに注ぐのと同じぐらいの「情熱」をもってとりくんでいただきたいと思うのです(できないだろうことを承知で言っているのだけど)。犠牲者数は圧倒的にこちらの方が多いし、この傾向は今後も好転するとは思えません。
他にもっともっと深刻な問題があるのに、こと感染症と言うことになると世界中の政府はいち早く反応し、警戒を促します。放っておけば広がってしまうのでそれは当然の対応なのですが、その他の思惑も見え隠れします。というのは、病気や病気対策は経済効果が非常に高いのです。
異種間感染(豚と人間とか、犬と人間とか)というのは通常はおこりません。豚しかかからないから豚インフルエンザと言います。豚由来のウィルスが、なぜ、人間にもうつるのでしょうか。鶏インフルエンザもそうですし、狂牛病もそうなのですが、感染原として問題になるのは人間が食べるために非常に不自然な“大量生産“をしている動物たちです。私たちは、こうした動物の肉を食べることにより異種タンパク質を体内に取り入れます。また、血中に異種タンパクを直接注入される予防接種を子供のころから何度となく繰り返し受けていることも決して無関係ではないでしょう(ワクチンはこうした動物たちを利用して製造されます。例えば、インフルエンザワクチンは孵化途上の鶏卵にインフルエンザウィルスを注入して製造されます)。こんな不自然な“医療“が、異種間感染の原因なのではないかと密かに疑ってみることは、自分の身を守る上で決して損ではないと思います。
怖いのは科学・技術・社会の進歩という名のおろかさなのだと私は思っています。