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袴田事件

Categoría : その他, スペイン  Momota  2011 年 2 月 26 日   20:36

はじめまして。Momotaと申します。こちらのブログは、以前から覗き見、チラ見をさせていただいていました。スペイン語を学ぶ仲間が意見や情報を交換するとても良い場だなぁと思っておりました。
そんな折、先日、調べ物をしていたら、エル・パイス紙に掲載されたこんな記事を見つけました。
http://www.elpais.com/articulo/portada/42/anos/esperando/muerte/elpepusoceps/20110123elpepspor_9/Tes
私はこの記事を読むまで「袴田事件」の存在すら知りませんでした。袴田さんは、東京拘置所に収監される死刑囚で、現在74歳。逮捕以来すでに44年も年月が経過しています。年齢のせいもあり認知症を患っているそうです。支援グループの方々が熱心に行動し、無実を訴えつづけ、現在、再審請求中です。映画化もされているようですし、世間ではよく知られているのかもしれません。
ここで、当事者が有罪か無罪かとか、死刑制度の是非を問うテーマに触れるつもりはありません。ただ、この事件を「他人事」として看過せず、遠い海の向こうから取材に日本を訪れ、広範囲にわたる調査とインタビューを実施し、自国の全国紙の記事として掲載したことに、スペインという国の人権意識のありかたが、単なる言葉や知識としてではなく、肌感覚として伝わってきたことをお伝えしたいと思ったのです。
衝撃の内容です。人間という肉体と精神/魂からなる、柔らかな存在を、制度や法という無機質で無骨な枠にはめ込むことの残酷さに身震いがしました。
この記事は、「人間として生きる」ってどういうことなんだろうかとあれこれ考るきっかけを与えてくれます。読みながら、目の前の紅茶のカップに無意識に手を伸ばし、「おやつの時間だなぁ。気分は砂糖の入っていないビターチョコかな」と不謹慎なメタファーを思いついてちょっと得意な気分になった自分を恥じ、読み進めるうちに、そのビターチョコはかじると歯が折れるような岩となり、さらに、その岩は砕けて口の中はジョリジョリとした砂のような違和で一杯に。
記事を読んで鳥肌を立てるくらいのことしか自分にはできません。しょせん「他人事」にすぎず、またいつもの日常にもどってゆくわけです。
だから、せめてここで記事を紹介させていただこうと思いました。興味がおありでしたら、読んでみてください。

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