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☆        e-yaku ニュース・ No.16 (02月号) 2002/02/28         ☆
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==== 初めてこのメールを受け取られる方へ ====
  このメールは、日西翻訳研究塾が基本的に毎月末、スペイン語学習者のお役立ち一口メモと共に、塾のお知らせをするための、ネット上のごくごく簡単な定期的かつ一方的なメール(メール・マガジンの小型版)です。過去のバックナンバーをご希望の方は遠慮なくお申し出下さい。尚、『Monólogo de un pasota』シリーズは終了後に、第1回からホームページに掲載予定です。お急ぎでない場合は少々お待ち下さい。逆に、受信をご希望でない場合は、このメールの一番下の宛先までその旨をお知らせ下さい。

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お   知   ら   せ
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★ 『文法専科』、接続法のその1が開始!!
         関東4大学のスペイン語文法の権威6名が、1年を通じて(月1クラス)、文法を分かりやすく開眼させて下さるというこの画期的なクラス。回も重ね、去る2月18日には第6回が実施されました。当日は、日本のスペイン語文法界のホープ、早稲田大学他の有名校で大学で教鞭を執っておられる泉水 浩隆先生のご担当で『接続法』についてご講義いただきました。一部を以下にご紹介しますように、塾生たちが興味津々の例題が次から次へと提示され、来月の第2回目が今から楽しみです。当日はいつもの用務員が始めて欠席しご迷惑をお掛けしました。代行をして下さった塾生の方々に感謝!!(塾生に用務をやらせるなんて、何という塾!!)
     以下の比較例文の間には、さあ、どのような差が生じるのでしょう????
             a) Viví en Alemania cinco años.
                b) Vivía en Alemania cinco años.
                c) Vivía en Alemania cinco años cuando cayó el muro Berlín.
                d) Ayer estuve trabajando hasta las ocho.
                e) Ayer estaba trabajando cuando tú me llamaste.
                f) Ayer estaba trabajando hasta las ocho.
                g) María siempre fue muy amable con nuestra familia.
                h) María siempre era muy amable con nuestra familia.
                i) Había mucha gente en la fiesta de Pedro.
                j) Hubo mucha gente en la fiesta de Pedro.
     文法専科の授業に出ていると、こうした『ナゾ』が解けるのです。
(出典:泉水浩隆先生 2002年2月18日『文法専科』の授業より)
    次回03月11日(月)19:00〜21:00講義も引き続き泉水先生のご担当で『接続法 その2』の講義です。ご期待下さい。予習してくればもっと目から鱗が落ちる数が多くなります
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★ 新シリーズについて!!
     その1
      先号より、『Monólogo de un pasota Serie II』の掲載が開始しましたが、いかがでしょうか?お役に立っておりますでしょうか?ご意見など遠慮なくお寄せ下さい。今号も引き続きユーロ関係の話題です。お楽しみに。
     その2
      いよいよ今号より新シリーズが始まります。タイトルは『スペインの慣用句』になりました。慣用句は文語にも引用・利用されるわけですが、元来口語体です。よって、国によってその表現は異なります。そこで、ここでご紹介する慣用句は、スペイン本国の慣用句であることからこのようなタイトルになりました。残念ながら、西和の慣用句専門の辞書は存在しませんが、西和辞書にも探せば結構掲載されているのです。しかし、和西ではほとんど探せませんし、西和辞書でも探そうと思って探せるような種類のものでもなく、通常は、スペイン語人が話しているのを聞いたり、原文に出てきてから調べてみれば辞書にも出ているのが判るというのが常です。したがって、このシリーズを通して皆様に様々な慣用句をご紹介することによって、皆様の語彙を増やしていただこうというわけです。お楽しみに。
    その3
     こちらも前号から開始しました『森 統のスペイン豆辞典』。第2回の今号は『オリーブについて』のお話の続きですが、どうです?ちょっと手に入らないような情報でしょう。
★ 『武蔵』の1・2月号について
    本塾の塾生には無料にて配布しています、アルベルト・松本氏制作の、Latinosのための情報誌『武蔵』は、基本的にそのバックナンバーを本塾のHPで毎月1テーマを掲載していますが、先月お知らせいたしましたように、『確定申告』についての記事を掲載された雑誌の方の『武蔵』が、1・2月分が2号同時発行されると共に、これらの号の紙面上ではLatinosのため情報がすべて掲載しきれなかったことから、本塾のホームページ上でも2号を同時に掲載いたしました。そこで、今回のHPの『武蔵』の更新はお休みさせていただきました。ご理解下さい。
 ★ 『経済時事翻訳クラス』の特別講義について
    昨年10月01日に引き続き、神田外語大学 国際コミュニケーション学科学科長、経済博士の戸門 一衛 教授をお迎えし、経済の特別レクチャーの開催日が決定しました。4月15日です。尚、このクラスに登録されている塾生以外であっても、特別に(他のクラスの塾生も含む)聴講を受け付けます。お申し込みはメールにてお願いします。定員になり次第締め切ります。尚、この場合の受講料は5,000円です。
 
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特別なお知らせ ☆ ☆ ☆ ------
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★ 文字化けしていませんか?
      『e-yakuニュース』をご購読の皆様方のPC環境は様々だと思いますが、Windowsをご使用の方で、このメールマガジンのスペイン語が『文字化け』して、或いは、『スペイン語表記が無視された状態(つまり、文字化けはないが、アクセントやTilde=ñの~等が付いていない状態)』でご覧になっておられる方がおいででしたら、是非、ご一報下さい。その際以下のご使用になっておいでのPC環境についてお答え下さいますようお願いいたします。
 
        1. PCの種類(Windowsの95・98・2000・ME・NT・Etc.)
        2. Outlook (Express・2000・2002・Etc.)
        3. Word・Excel上でスペイン語が書けるか否か?    以上、宜しくお願いします。
 
★ 購読者数が200を越え、HPアクセス数も20000を越えました!!
      『e-yakuニュース』を配信し始めて15ヶ月(第1号=2000年11月末)たった今月、2002年の02月の配信数が、実に意味ありげな202(CAPICÚA)になりました。一メールマガジンの絶対数としてはそう多くはありませんが、第1号の時の送付者が僅か50〜60だったのですから、その伸び率は決して悪くはありません。これも皆様のご支援の賜と衷心より御礼申し上げます。m(_ _)m
 
★ スペインに留学を希望する方々に朗報!!
      この度、本塾では、スペインへ留学を希望する方々への支援を視野に入れ、スペインの語学市場の視察を敢行(去る2月16日〜25日のかなりの強行軍ではありましたが)いたしました。ご紹介する上は責任を自信を持ってご紹介するためです。視察先は、民間の語学学校や国立大学でした。この視察旅行のご報告は次号で行いますのでご期待下さい。
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    スペイン便り その4 (H.M.Planning.S.L 森 統の現地情報)
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 このニュースは多分アメリカべったりの日本では詳しくは報道されることはないとおもいます。しかし話さないでおけない何かがあるのでお伝えします。
 『米国フロリダ州のタンパ(Tampa)市で、第1審で死刑の判決を不服にスペイン人のホセ=ホアキン・マルティネス(29歳)が請求し開かれていた再審裁判で陪審団一致で被告の無罪が言い渡された』というごく短いニュースは、長い苦難と戦いの道を最後まで歩き続けた市井の夫婦の信念と、それを支えたスペイン大衆の連帯意識、さらに大国アメリカの持つ自己矛盾を一枚の抽象画の中に見事に描き出しました。
 被告は1995年10月末Tampa市で発生した2重殺人の容疑者として事件発生後3ヶ月後に、嫉妬に駆られた前妻の密告により逮捕され、2年後の1997年春、死刑の判決を受け本年5月までフロリダ州Starkeの死刑囚監獄に収監され執行を待つ身でした。告訴に使われた証拠は、前妻の証言と、警察が前妻の協力で隠し撮りを行ったビデオテープのみで、物的、状況証拠は皆無、犯行に使われた凶器(銃と刃物)も無く、指紋や生物反応も検出されないといった状況で、被告側には未経験の官選弁護人が裁判前日に接見したというきわめてお粗末な裁判が強行されました。(どうやら彼国では良くある話のようです。)
  この判決が下りた時、裁判に立ち会った両親は、それまでの裁判の成り行きの不自然さに憤ると共に、息子の無実の声に応えることを決意します。それから3年、2人はたたける扉はすべてたたき、すがれる団体があれば何処まででも訪ねてゆくという生活をする毎日がつづきます。やっと彼らの努力がAmnisty Internationalの支援を得るに至るのは2年後です。少ない全財産も戦いの中で使い尽くし、途方に暮れる中でのNGOの支援は心強く、おかげでスペイン中の募金が集まるようになり、そのおかげで不可能といわれていた州最高裁への再審申請を可能にさせます。しかしその費用は高額で、そのための募金集めをスペインで、裁判準備をアメリカでと大西洋の上を行き交う生活が続きます。
 尚、既に弁護士に支払った費用だけで1億ペセタを超えるといわれ、そのほとんどがスペイン大衆の募金で、今後州から受け取る慰謝料の40%も弁護士への支払いとなるとのこと。残りはすべて支援を受けたNGOに寄付することを夫妻は宣言しています。
  努力の甲斐あり本年の3月に再審願いが受理され、ホセ ホアキンは死刑囚監獄から一般監獄に移されます。それから昨日に至るまでの第三ラウンドはスペインの世論を見方にし、以前とは違った戦いが展開されます。5月29日に開かれた再審にはスペインの上院議員が5名公聴に立ち会うという異例な裁判となり、検事側からの新証拠も提出されること無く、さらに前審で決定的な要素となったビデオテープ、前妻の証言も無いというまったく被告に有利な裁判が展開します。さらに被害者の一人(麻薬の販売人)が彼を逮捕した警察の幹部の息子でありその圧力で検死医から被害者の死亡日時を被告のアリバイの無い日時にずらせたという証言が出るに至り、無罪が決定的となります。
  何よりも現実を見つめ、経験を重ねた弁護士に依頼し、資金の重圧でくじけそうになる夫を引きずり、死におびえる息子を励ましてここまでやりとおしたSaraというホセ=ホアキンの母は、豊かになることで心を失いはじめているスペイン社会に大きな衝撃を与えました。
  小柄で口数の少ない彼女の姿をこの数年、何回かテレビの画面で見かけました。ラジオでも何度か声を聞きました。アメリカ社会の持つ弱者に対する過酷な側面(特にアジア人種やヒスパニックと呼ばれるスペイン語を話す中南米の人々への偏見)に立ち向かい勝利を勝ち取ったごく普通のこの夫婦の姿を、今多くのスペイン人が自分の姿と見比べているようです。自分なら何処までやれるだろうかと自問しながら。
  もう随分と昔に死刑を廃止したヨーロッパの国々からみれば、この事件ほど統計上7%といわれる誤審による刑死者数について思い起こさせてくれたことは近頃ありませんでした。また、ホセ=ホアキンがこの10年でアメリカの死刑囚監獄から生きて出てきた唯一の外国人であると言う事実も、彼女の戦いがいかに難しいものであったかを物語っているとおもいます。判決を聞いた瞬間彼女は気を失い、数分後に気がついたときPeter Raben弁護士を抱き、英語で『Thank you very much!』といったのみであとは声にならなかったといわれます。
  ホセ=ホアキンの第一声は「足が地に付かない気がする。もう一度生まれ変わったような気がする。これからの毎日を大事に生きたい」でした。
  アメリカ国内でこの件は地元新聞が数行で報じたのみで、ニュースにならなかったということです。やはりアメリカは別の倫理で動いているようです。(あなたの留学のお手伝いをするマドリード在住の『H.M.Planning.S.L』森 統)
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         スペインの慣用句 == 01 ==
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 慣用句は、基本的に2語以上の単語で構成さています。しかも、通常の意味以外、つまり、比喩的な特別かつ独特の意味を持つものがほとんどです。いわゆる『言い回し=DICHOS』や『諺=REFRÁN』、或いは、『名言・金言=DICHOS o EXPRESIONES CÉLEBRES』とも異なり、熟語でもありません。『LOCUCIÓNとかEXPRESIÓN IDIOMÁTICA』と呼ばれるのが常です。日本語も同様ですが、慣用句の知識の多さで、会話も、また、文章もグンとグレードがアップします。スペインで使用される山ほどある慣用句を日本語でどう訳せばいいのかをこのシリーズでご紹介します。すべては紹介できませんが、気長に購読を続けて下さい。その代わり、といっては何ですが、できるだけ例文や、理解を容易にするような解説を付けようと思っています。
  まずそのトップバッターですが、こんなのはどうでしょう?『estar en el ajo』。直訳すれば、『ニンニクの中にいる』ということになりますが、害虫だっていやがるニンニクの中に人がいるわけないはずですから、直訳の意味でないことは明らかです。このように、通常では『ありそうにもない』表現。これが慣用句の判断基準です。いくら文法的に正しいスペイン語でも意味としては成立しないようなものは慣用句ではないか、と疑ってみるべきです。
 この場合だと、当然『ajo』で辞書を引くわけですが、これは今後も様々な例文でご紹介していきますが、冠詞があるかないか、あるいは、定冠詞か不定冠詞かのみの違いで意味が変化するなど、大変微妙に異なりますので、辞書に似たものが載っていたから、と勝手に決めつけると危険です。とにかく『慣用句』ですから、そのものズバリでなければまったく違った意味になります。一方、『ありそうな状況』や『想像範囲内』、或いは『言われてみればなるほど』といった慣用句もたくさんありますので、その表現をそのまま覚えるしかありません。
 日本語の慣用句にも『耳が痛い』なんてのがありますが、ケガでもしたのでしょうか?確かに、そういう場合もあるでしょうから、必ずしも慣用句的使用方法のみではないものもありますが、『二枚舌を使う』なんていう『ありそうにもない』ものもあります。誰が二枚も舌を持っているのでしょう?(誰です?おまえだろうなどと言っているのは?)水木茂が描く妖怪でもあるまいし...、二枚も舌を持っている人間などあろうはずがありません。そう、これが慣用句=『LOCUCIÓNとかEXPRESIÓN IDIOMÁTICA』なのです。
 現実問題として、これらのスペイン語の慣用句を日本語の固定した言葉(慣用句調)に置き換えるというのは不可能な話です(無論その逆もしかりです)。日本語の慣用句もそうですが、慣用句の裏には山のような背景とニュアンスがあるもので、別の言語で慣用句的な表現でまとめられないのです。したがって、ここでは、その慣用句が持つできるだけ詳しい説明をすることにします。もっとも、皆様の理解を高めるために、今後、できるだけ日本語の慣用句などの表現に近いものを探して提示する努力もしてみましょう。
1. estar en el ajo:
    使用例:No creía que él estaba en el ajo.
     例訳:彼が仲間だったとは思わなかったよ。
     意味:『秘密裏に何かに荷担している・秘密のグループの仲間か共犯者でいる・実状に詳しい・熟知している』などですが、必ずしもそのグループは犯罪組織のような社会的に悪いとされるグループである必要はありません。つまり、日本語にも慣用句として『造詣が深い』などというのもありますが、『estar en el ajo』の場合は、何かのグループの中で、その内情に詳しいと言う意味が強いように思われます。例えば、
    使用例:No le expliques nada del fútbol porque ella estuvo en el ajo.
     例訳:彼女にはサッカーについて何も説明する必要はないよ。彼女はその業界にどっぷり浸かっていたのだから。
この例題の場合は、『造詣が深い』でも使えそうですが、故意に違った表現にしてみました。
 ありそうもないといえば、次の例も同じようなものだ。鳥を頭の中に山ほど飼っている人はいないわけだ。
2. tener la cabeza llena de pájaros=tener pájaros en la cabeza
    使用例:Ese hombre siempre tiene la cabeza llena de pájaros.
     例訳:あの人はいつも夢を見ているようだ。
     意味:『現実離れしたことばかり考えている』
 つまり、ファンタジックなことばかり考えているわけで、何を言っても、判っているのかどうか、まったく上の空、と言うか、まるで別世界にすんでいるような人のことを言うわけだ。
ほかにもまだこのありそうにない状況というのはある。まずは、tener sangre de horchata = no tener sangre en las venasで、この二文は、同じ意味だが、現在は前者の表現が好まれるようだ。オルチャータ(白い色をした飲み物)の血を持っている、とか、欠陥に血液が流れていないなんていうのものだ。
3. tener sangre de horchata
    使用例:Esa muchacha tiene sangre de horchata en cualquier circunstancia.
     例訳:あの娘はなにがあってもキョトンとしている。
     意味:『まるで無関心であるかのように、しっかりとしたリアクションができない』
 反応が鈍いというか、何にも目もくれないというか、とにかくまともな赤い血が流れていないということを言いたいわけだ。
 ほかにもまだこのありそうにない状況というのはある。次は、tener sangre azulだが、ブルーの目をした人は外国人にいるが、いくら何でも血が青い、と言うのはありそうにもない。吸血鬼なら別だが。
4. tener sangre azul
    使用例:Esa anciana aunque vive debajo del puente tiene sangre azul.
     例訳:あの老女は橋の下には住んではいるけれど、貴族の出なんだ。
     意味:『高貴な血、貴族の血統、貴族の出』
 これは、そのものズバリで、赤い血の通った通常の人間ではなく、偉いお方の血はきっと赤くないんだと言うところからきているのでしょうか。それとも、空の上(雲の上)の人と言うところからなのでしょうか?
 さて、今回は初回なので、まえがきに重点をおいてしまい、慣用句の数が少なかったのですが、次回からは、ズバリ慣用句を中心にシリーズを進めていくことにしますので、今回はこれにて、御免。(文責:ancla)
 

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    森 統のスペイン豆辞典 その2 (H.M.Planning.S.L 森 統)
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<オリーブについて そのA>←因みに、この文字の色はオリーブ色なんです。
 オリーブの樹についてかねがね興味があったので、いろいろな人に聞いたり、書物を調べたりしているうち、かなりのことが判りました。まず、若木は何年目頃から実を収穫できるのだろうかということですが、3〜4年目から実は成りますが、農業として成り立つためには2〜30年はかかるようです。種類によっては50年ともいわれます。したがって、今、植樹した樹が、息子、孫の代で物になるという大変気の長い投資だといえます。その反面、その樹は何時まで実を付け続けるのかといえば、スペイン中部には4〜500年経った樹がいくらでもあり、マジョルカ等では、1000年、2000年の樹齢の樹がまだ毎年生産を続けているという事なので、金の成る木とはまさにこの事だと思います。では一本の成木からどれくらいの油が採れるのかということになりますと、これは樹の種類、気候、地質などが色々影響するようで、大体のところ17〜20Lが本場のスペイン南部(ハエン、コルドバ)では平均値のようです。オリーブの農業は、苗木の育成、植付け、畑と樹の手入れと病気管理、収穫、その後の前栽というほぼ一年の作業サイクルを必要とする、事業で、何よりも人手が(特に収穫期は)かかるということは理解されたと思います。さて、それでは収穫したオリーブの実から油を採るまでのプロセスを説明いたしましょう。
 収穫されたオリーブの実は、トラクターや荷車に運ばれて、アルマサラ(Almazara)というアラビア語の名前のついた搾り場(圧搾工場)へ運ばれます。そこでまず、水洗いされた後、ベルトコンベヤーでミキサー機にかけられてペースト状にされます。(以前は、大きな石臼を、騾馬や水車を使って粉砕していました。)その後、遠心分離機に掛けられて採取される油の内、最初に採取される一番絞りをエクストラ・バージンオイルと呼びます。普通は2番目からは、ペースト状になったパルプ質に水を加え採油しやすくします。其のプロセスで出てくる油と水は、貯油槽に入ればすぐに分離するので、水の分は捨て去ります。
 その後、これを製油機にかけて不純物や、酸性度を調整したものが、壜や缶詰にされて出荷されるのです。オリーブ油の他の植物油にない特徴は、その成分の中に、各種ミネラル分のほかに、オレイン酸という酸が含まれています。この酸は人体にたまる悪性コレステロールを溶かす効果があり、血液の浄化と、血流を正常化することに役立つとされている成分です。民間に古くから浸透している習慣として、毎朝朝食前に、オリーブ油を1匙飲む事で長寿が得られるというのがあります。これは医学的にもその効能が立証されているようです。又、高温度にも強く天ぷらなどの揚げ物には、大変重宝な油であるというのは経験上の評価です。それ以外にも古来より灯火の原料としてだけでなく、そのまま体に塗ったり、美容や整髪に使われたり、石鹸や化粧品、などの原料として幅広く使われて来ました。(次号に続く)(あなたの留学のお手伝いをするマドリードの『H.M.Planning.S.L』森 統)
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     Monologo de un pasota        === Serie II -02==
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『ユーロ導入四方山話』
    前回に引き続きEU12ヶ国で流通が開始された新通貨EUROについて少々お話ししましょう。
    昨年一年は、スペインの高級乗用車市場にとって大変な一年になったようです。大変と言っても悪い意味ではなく、大変忙しい一年だったというわけです。もっとも、忙しいというのは、休む暇もないと言うことなので、関係者にとっては、この意味においては悪い話だったのかもしれませんが...。実は多忙を極めたというのは、この高級車市場のみではなく、高級不動産市場も活況を呈したようです。しかも、来る客来る客が全員『いつもニコニコ現金払い』。つまり、スペイン語で言うところの『tocatejaで』、何千万ペセタもするような高級車が飛ぶように売れたというのです。昨年のスペインの景気(GDP成長率第1四半期=3.2%、第2=2.9%、第3=2.6%)は、他のユーロ諸国(各、同期2.5%、1.6%、1.4%)と比べると確かに非常に良かったのは良かったのですが、ここ10年の経済成長率を見ても、もっと良かった年はいくらでもありました。にもかかわらず、では何故昨年そんなに多くの高級車が売れたり、高級住宅が、しかも、現金の全額払いで売れたのでしょうか?
    っと、まあ、ここまで書けば勘のいい人ならその理由が判ったのでは?更に言うと、こうした現象は、実は、スペインのみならず、イタリア・ポルトガルを始め、他のユーロ導入諸国でもある程度起こったと言うことです。その中でも、伊・葡、そしてスペインで最もこの現象が目立ったと言うことでした。さてその理由は『ブラック・マネー(Dinero negro)』でした。つまり、これまでもこれらの国の地下経済(Economía sumergida)がどのくらいの規模なのか、というのは、大いに問題視されていましたが、その実体となるとほとんど掴めていませんでしたし、この件に関する研究も実に僅かしかありませんでしたし、何しろテーマがテーマですから、その信憑性(=実体をどの程度反映しているのか)となると、正確なものがなかったのです。無論、正解名実数が判っていないからこそ地下経済な分けです。つまり、いわゆる『駆け込み消費』が行われたわけです。
    手持ちのペセタ、日本流に言うと、『タンス預金』をユーロに転換せねばならないわけですから、一度に使おうとすれば、そうした高級車や高級住宅しかないのでしょう。ユーロ預金にしてしまえば、せっかくこれまで『隠して』きたお金が日の目を見てしまい、税金に反映されてしまいます。「税金にとられるくらいならいっそのこと思い切って遣ってしまえ」と言うわけです。でも、急にそんな高級車を乗り回していると近所にしれてしまい、いずれは税務署の知ると頃ともなるはずなのに???と考えるのは小生のみではないでしょうが、まあ、それはあくまでも他人のことでもあり、貧乏人から言わせれば、「見つかってしまえ」というのが本心なのですが...。
    さて、ペセタがユーロに代わった(このメールを皆様が読まれる頃にはもうペセタは使用できなくなっています)と言うことは、スペインの場合(特にアイルランド、ドイツ、オランダ、フィンランド、フランス以外のほとんどの国も同様ですが)、166.386ペセタが1euroになったわけで、イタリアに及んでは1936.27リラが1euroになってしまったのですから、これはほとんどもうデノミネーション、所謂、デノミが行われ他も同然です。しかも、一方では、先回にも話しましたように、端数が四捨五入されるということで、四捨せずに一入以上の計算がなされたという噂もあります。つまり、『便乗値上げ』ということですが、少々値上げがされていても、これまで、例えば166,386ペセタしていたものが1,000euroなのですから、感覚が鈍っても仕方のないことでしょう。
     そこで、以下に、各ユーロ建てでどんなものが買えるのかを見てみましょう。無論、おおよその価格であって正確ではありませんし、商品のメーカーやそのお店、ブランドや品質などによっても異なります。また、バーゲン価格でもありません。あくまでも参考程度ですので、実際にお釣りどころか足りなくて恥をかいたというようなクレームは受け付けませんのであしからず。
        50céntimos=ボタン1個・パン1本(una barra de pan)日本流に言えば、バケット1本
          1euro      =Bicのボールペン・いわゆる100円ライター・ミカン1Kg・ガソリン1L・コップ・ビール1杯(una caña)・コーヒー1杯・タバコ1箱
          3euros     =雑誌・食料油1本・鎮痛剤1箱
          4euros     =口紅1本・マッサージ10分・もう少し足せば映画も見れます。
        10euros     =散髪・コーヒー茶碗セット・CD2枚は買えない?
        30euros     =セーター・ハンドバッグ・まあまあのワイン(Gran Reserva)1本だと若干のお釣りあり
        60euros     =敷布セット・掛け時計・カヴァ(スペインのシャンパン=スパークリングワイン)1本
        70euros     =CDプレーヤー・携帯電話・水着・めがね
        100euros   =車のタイヤ・電気ドリル
        200euros   =婦人服・男性用のブレザー・中級クラスの生ハム1本・PC用プリンター・スキャナー
        300euros   =ビデオ・電子オルガン
        400euros   =25インチ程度のTV・電子レンジ
        500euros   =ミニコンポ・
        1000euros =デスクトップPC・冷蔵庫
        1500euros =ラップトップPC・32インチ程度のTV・デジタルビデオ
        20,000euros=ファミリータイプの乗用車
    (文責:ancla)
 
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    短文翻訳 2002年2月更新分
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1. La pomposidad de Hong Kong es realmente un legado británico.
        香港の華やかさはまさにイギリスから受け継いだものだ。
2. Poca credibilidad se le queda al Gobierno después del intento de maquillar las estádisticas.
        数字をごまかそうとしたことで、政府に対する信頼はほとんど残されていない。
3. La sequía, los terremotos, los huracanes y las inundaciones son las catástrofes naturales más mortíferas.
        干害、地震、ハリケーン、洪水は最も死亡者を出す自然災害だ。
4. La utilización de los ordenadores será primordial como herramienta doméstica para hacer compras, manejo de productos financieros, etc.
        買い物をしたり資産運用をしたりと、家庭用電化製品としてのコンピュータの使用は必須である。
5. Un ejemplo de cómo los aficionados pueden hacer grandes proezas científicas lo constituye el caso de Alan y Bopp, descubridores del famoso cometa Hale-Bopp que lleva su nombre.
        アマチュア科学者も科学に偉大な功績を残せるという例は、その名が冠された有名なヘール・ボップ彗星の発見者、アランとトーマスが証明してみせている。
6. Quiero que haya un realce del país y que se lo conozca por otra cosa buena.
        国が名誉を挽回し、また別の何か良いことで知られるようになるよう希望する。
7. Personalidades y Jefes de Estado y de Gobierno de todo el mundo rindieron tributo a la Princesa Diana.
        世界中の国家元首および政府の要人はダイアナ妃に敬意の念を表した。
8. Un centenar de manifestantes expresó su repulsa frente a la Embajada.
        百人規模のデモ隊が大使館前で抗議を表明した。
9. El embajador fue relegado de su cargo por su dudosa responsabilidad al tomar decisiones.
        決定に関する無責任さを問われ大使は任を解かれた。
10. El excesivo incremento de los salarios resta eficacia a los esfuerzos realizados hasta el momento.
        過度に給与を上げると、これまでの努力が水の泡になってしまう。

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